認知症ケアの難しさについて

介護士として働く上で、向き合わなければならないのが認知症です。

これから介護業界で働こうとしている人に言うべきではないのかもしれませんが、認知症のケアは本当に難しく、誰でもできるものではありません。

暴言、暴力、帰宅願望など

認知症の方というと物忘れ、徘徊などのイメージが強いですがそれだけではありません。
認知症の症状
認知症になると子供、赤ちゃんに戻るという表現もされますが、1.2歳の赤ん坊ならば我慢も出来るでしょう。しかし、身体は加減の分からない力の強い大人です。
日によって気分の上下が激しく、暴力をふるい、物を投げ散らし、昼夜逆転の生活や深夜に徘徊し、便をまき散らす、家に帰りたいなどの帰宅願望、汚物を投げるなどの行動が見られることもあり、介護職員は肉体的にも精神的にも追い詰められてしまう方が多いのです。

ニュースでも取り上げられることのある、介護施設での虐待問題ですが、やはり忍耐強さがないと務まらない仕事でもあります。

高齢者が好きだという気持ちだけでは務まらない

お年寄りが好きだから、お世話が好きだから、そういった認知症ケアもたえられますとという動機で介護業界に入ってくる人が中にはいます。
しかし、そういった方ほど理想と現実のギャップに苦しみ短期間で辞めていってしまうのです。

認知症の方が利用しない施設を選択することもできるのが介護職のメリット

介護施設によって受入れる認知症のレベルも違います。
自立した方を中心とした施設で働けば、認知症の方と接する機会はありません。

介護の上位資格を目指すのであれば認知症ケアに関する知識や技術は必須になりますが、そうでなければそういった施設を選ぶという選択肢もあります。

認知症ケアについて考える

高齢者
認知症の人が生きて来た日常を受け入れて、見守り現状を把握することでその人らしさの手助けをしていく必要があります。
「ケア」とは、介護、手助けという意味を持っています。在宅で限界に陥ってしまった家族に変わり、利用者に寄り添い手助けしていくことは、大変難しいことでもあります。一人の介護者でどうにかなることではありません。医者、看護師、介護者、ケアマネ、介護福祉士などチームメンバー全員で情報の共有を図ります。統一したケアであれば、認知症の人も混乱することが少なくなります。

認知症の人を介護するときに気をつけなければならないポイント

見守りと観察、健康管理、人としての関わり方、興味のある事、関心を持つ事、気分転換のすすめ、住環境整備、感覚(五感)刺激、そして家族へのケア。

最後に認知症であっても人である事、人としての尊厳を守らなければなりません
身体拘束、虐待、自己決定権を奪うことをしてはなりません。

認知症の人は自分の事も家族の存在も分からなくなります。
それでも人権は尊重しなければならないのです。ならば、在宅介護により家族としての機能や人間関係、経済の破綻に陥った家族は何に守られるのでしょうか。

認知症家族への同居家族からの虐待や暴力が後を絶ちません。
その背景には介護から抜け出せない絶望と経済問題、報われない介護への憤りが有るのではないでしょうか。
介護負担の軽減と開かれた地域社会の構築、正しい認知症の知識と介護のポイントと社会全体の認知症への理解が不可欠なのです。

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